2018年2月17日土曜日

『2018.2.12』平成29年度生物多様性ふるさと川西シンポジウムに参加
川西市美化環境部美化環境室主催でアステホールで開催されました。12時より17時半の長時間でしたが約260名の参加があり~思うぞんぶん語り合おう~知ってもらおう!!「我らの活動」 感じもらおう!!「川西自然のすばらしさ」をテーマで3部に分かれて15の活動グループが報告しました。
満願寺森の会は第3部の”「我らの活動」感じてもらおう! 里山、まち山、つき山のすばらしさ”の部門で報告をしました。
各活動グループに用意された掲示板にコバニミツバツツジ満開他活動風景の写真を掲示し、パンフレット、入会申し込み書を置きました。

満願寺森の会は、コバノミツバツツジ群生を育ていること、湿地池とその下流谷川があり植生豊のことため池復帰を検討していること、植物調査で野生クチナシを見つけ増やすこと、リースに活用したことやアオゲラ観鳥会、里山散策コースを公開した等、実績報告しました。更に手を付けていませんが、兵庫県指定の「環境緑地保存地域」があることを紹介しました。

閉会後、今年はコバニミツバツツジを観にいきますよ、散策コースはいつでも入れますか?、里山整備は短期間でよく出来たね~、コジイの板根は素晴らしいよ等々多くの意見を頂きました。

2017年12月12日火曜日

『2017.11.26』里山散策コース造りとコース案内まで
満願寺の里山管理を鋭意継続しています。11月25日、26日両日に「里山まつり」の企画とあわせて、山林の下刈りをしながら準備をしていた散策コースを一般の方に見て頂くことが出来ました。
1.散策コース造り
  谷川(満願寺川)を上流に向かいY字路(ほぼ水が涸れる個所で左右の分岐点)頂点に池・湿地を巡るコースを目指しました。途中2カ所に砂防ダムがあり、ヤダケが密生し水がわき出ています。特に今年の秋は雨の日が多く湧き水も多く作業を難しくしました。
ヤダケほか立枯木の処理

伐採品の処理


粉砕したチップを散策コースに敷詰める
涌水で湿地を横断する個所道造り
2.台風21号の通過
 伐採、立枯木、太いフジ蔓の除去に手間取っていた最中に台風が通過し、残す予定のヤマサクラが倒れコースを塞いだり、落下した多量の枝木をコースから除く、懸かり木の処理に予定外の作業が発生しました。
根こそぎ倒れたヤマザクラ

コース上に落下した枝木

途中に掛かった枝木の除去
3.谷沿いの植生調査と散策コースガイド資料の作成
  (株)里と水辺研究所の田村主任研究員にお願いし、植物相調査を実施し227種のリストアップが出来ました。そのリストに基づき散策コース沿いに見られる植物のマップを作成してガイド資料としました。また花木の名前表示と道案内表示をしました。
更にヌマトラノオを金太郎広場で見つかりましたので休耕田に移植しました。

植物相調査風景
散策コース沿いの花木MAP

名前の表示

コース表示板

移植したヌマトラノオ
4.散策コースの案内
  25日は、服部保先生の解説付き案内によるコースの紹介をしました。
服部先生による案内
26日は、私達が案内するため朝の集合で諸確認をしました。
 ①満願寺森の会の登り旗掲示、②ビブスの着用、③コース案内資料と写真類、④全コースを1周して説明内容の確認をした後逐次適当なグループに分けて開始しました。
朝の集合確認風景

逐次適当なグループに分けて案内
5.散策コース案内まとめ
 2日で散策された方は約140名になりました。見学者の印象に残った声として①よくここまで整備できた、②子供の頃池の側まで来たことがあるがその奥は入ったことが無い初めてみた、③次会は何時開催するのか/一般開放するのか、④表示が整い子供の学習用に出来るのではないか、⑤大きなクスノキのしたで、(となりの)トトロノお家だ等々。
 多くの方に満足して頂き有り難うございました。


2017年6月25日日曜日

【2017.6.19】初回観察会の実施
日頃の活動日は、作業と用具の整備に追われて落ち着いて作業後の経過を観ることがありません。既に2年近くが経過しました。明るくなった森から新しい植物が出ていないか、修理が必要な箇所、危険な箇所はないか等々の観点で作業を休み全員で一周することを企画しました。
全作業道を回ることは不可能でしたので、今回は、前回の植生調査(服部先生指導)で回ったところを回ることにしました。

まずは院主様より、庭園にあるつる性の植物名の質問がありその確認から始めました。
キレハノブドウと鑑定しました。
庭園の植物鑑定
1号植生調査地を経由して、貸し農園予定地から上に上がると昨年刈り取った草が繁茂し、コバノミツバツツジが他の樹木に被われて、早く下刈りを要求している様でした。頂上をt通過してたところで、上空のコジイの梢に鳥の巣がありました。かなり大型の鳥の巣で大型の鳥と推察されます。
観察を続けて観たいものです。Y字路を少し過ぎるとクロモジの木が健在でした。その近くにヤダケや椿に被われて花を付ける事も出来無いクチナシが1本ありました。


更に進むとアベマキの大木が1本あります(ここでは少ない木)。よく見ると毛虫が何匹も宿っています。樹勢を弱めることは無いでしょうが一般者を案内するとき注意が必要です。
赤丸中に毛虫
コバノミツバツツジ群生地では、徒長した枝を試みに高さを切り揃えた株をみて、庭園風に見えるとの意見があり、今後は斜めの枝や枯れ枝を整枝することに止めることにしました。2号、3号調査地付近の椿を切り詰めてました(3月末)。枯れること無く多数の萌芽 あり少しずつ豊かな樹勢になるでしょう。
右は2号植生調査地

最後に谷川沿いを歩きました。茶木株元の周辺の草木、特にタラを切って風通しを良くしました。上の池のクチナシは蕾で開花していませんでした。

巣造りしていたアオゲラの巣では、子供のアオゲラ(灰色で特有の色はない)が頭を出したり引っ込めたりしていました。 
観察会を繰り返して観察事項を纏めることによって、全員の知識が共通化されることで里山見学時の案内のポイントが明確になることが期待されます。

2017年5月19日金曜日

【2017.5.14】第2回総会と満願寺の勉強会を開催しました
  新緑モミジの若葉が窓ごしにみえる勝輪館で定例の総会を開催しました(第1部)。
 引き続き満願寺町の自治会の方も参加して頂き、森の会の会員で川西市文化財ボランテ
 アガイドの会所属の井上様にお願いして満願寺の縁起などの勉強をしたのち、仁王門、
 金堂を拝観しながら満願寺の指定文化財の話をお聞きしました(第2部)。
 第3部は、川西能勢口に場所を変え懇親会を開催し全7時間を有意義に過ごすことが出
 来ました。
総会を終え一息
仁王門から見学


金堂、毘沙門堂拝観の後九重塔源氏七塔と説明が続きます
コジイを中心とした兵庫県指定環境緑地保全地と坂田金時の墓の確認しました

2017年4月29日土曜日




【2017.4.25】コバノミツバツツジ散策道の整備
 今年もコバノミツバツツジが美しく咲きました。散策道の急坂箇所が降雨時の水路
 となりV字に削られ歩きつらくなっています。水捌けルートを造り散策道に流
 れ込まないようにすると共に階段を造りを始めました。
着工前のV字に削られた散策道
段差、階段奥行きの試行
木製杭を打ち込む前のバールやパイプで穴開け


インパクトドライバーで軽々と締め付け

一部分階段が出来ました



2017年3月31日金曜日

【2017.03.25】植生調査、散策道の植物観察

調査に少し時期的に早めの企画で成果がないのではないかと心配でしたが今しか咲かない
シキミの花、ヒサカキの花を観ることができ感激でした。
3カ所の植生調査地でも新たにフユイチゴ、クサイチゴ、バニシダが見つかり成果をみることが出来ました。


植生調査地
10時開始で2号調査地から始めました。大木の切株を切り落とすこと萌芽を切るようなど指導がありました。           
2号調査地から開始する
 金太郎広場周辺
2,3号調査地の観察終了後、金太郎広場通過時にシキミ、ヒサカキの花が咲いていました。各木の花や葉を揉んで匂いを確認しました。
他に小さいながらビナンガズラが観られました。
シキミの花
ヒサカキの花

薄紫色の馬酔木の花


 植生調査地からR1ルートを経て、Y字路に至る間に太いフジ蔓やテイカズラが多い。
 住宅地に接近し園芸・庭園用の植物が飛んできてか柊南天、ヤツデ、青木、タブノキがあり不要で除去
 すること。

                 Y字路付近



コバノミツバツツジ群生地 
 金時の墓から四国88カ所ルートを観察しコバノミツバツツジ群生を通りコジイ保
 護を通って散策を終了しました。

 保護林の手入れについて、クチナシを増やして間に植えるとよい。コジイは立派な

 板根が出来ているので良い教材になる。

コバニミツバツツジ群生地
昼食:勝輪館で懇談しながら昼食会
昼食:全員一緒に勝輪館で情報交換をしながらの昼食会
質疑
1.先生より今日観察した植生について説明がありました。
2.つき山の捉え方について意見交換
 ・畑、栗園などが出来て広場一帯ではなく不似合いとなっている。裏の寺山全体を
  つき山とする。
 ・公園と里山が混同している傾向がみられるがその線引きは難しい
 ・植生調査地や長尾山にない植物は不適当ではないか。
3.今後の方針について
  参加者から質問がありましたので、来年度の目標が未定ですが
  ①コバノミツバツツジ群生の育成
   南側斜面(R1)にも群生が観られ全山広がっている、将来のイメージとして
   満願寺は春:コバノミツバツツジ、秋:紅葉で被われたお寺になる
  ②里山整備と管理
  ③谷川整備し生物多様性維持
まとめ
  院主さんから今年の秋は「里山祭り」をやりましょうと提案がありました。



 


2017年3月11日土曜日

【2017.2.28】寒い冬場の作業・頑張り作業道の整備をました

 珍しく雪の降る日もありましたが、将来は散策道にもなるように作業道の整備をしまし
 た(総延長1.6㎞)。またその道脇を見栄えも考慮して整備をしました。
左端に参道がありその右側が諸里山活動ちになります。上端にコバノミツバツツジの群生地があります。青の線は谷川で右が上流になり丸くなっているところが池、湿原です。
その右に2カ所の砂防ダムが記載されていて、Y字路に到り交差点です。ゆくゆくはこの谷川沿いは幹線ルートになることでしょう。

  1月16日は午前中断続的に雪が降りました。

   フジ蔓に引掛かった倒木の処理をしました。倒木は処理し散策中に落下するものは
  無くなりましたがフジ蔓は宙ぶらりんの状態です。
 2月28日には「魅力つくり応援事業の事例報告会」が開催され、満願寺森の会から
 は、作業ルートの設定、整備状況を報告しました。